自己犠牲のうえになりたつ育児・子育ては本当に必要か
こんにちは。
今回は自己犠牲と子育てについてのお話。
「子供の為なら死ねる!!!」
極端な話ではありますが、本当にそう思っている方も多いと思います。
ここまで極端ではなくても、子供の為なら多少の自己犠牲はいとわない。
という在り方について考えていきたいと思います。
自己犠牲とは
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それではまず自己犠牲について理解していきたいと思います。
自己犠牲とは、様々な宗教で重視されている。
般若心経では、自己犠牲とは自己を放棄することで、『自我を捨て、無我になる』すなわち自分以外のもの、普遍的世界だとしている。
法華経でも自分の利益を犠牲にして他人の利益を図る『利他心』は当然の真理とし、これほど尊いものはないと教えられる。
キリスト教では約2000年前、イエス・キリストが人類の罪を身代わりに受けるために十字架に架かった、とし、自己犠牲は愛だとされている。
『ヨハネによる福音書』15章13節には「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」とある。
引用:wikipedia
とあります。
wikipediaで調べたら、余計わかりづらくなりましたね。笑
まぁ、簡単に言うと、自分を犠牲にして他人の為に行動する。って感じですね。
wikipediaさんによると、宗教ではとても重視されているという事です。
子育てと自己犠牲
それでは次に、自己犠牲による子育てについて考えていきたいと思います。
子育てのなかで考えられる自己犠牲を具体的にいくつか挙げてみます。
- 子供にご飯をあげなきゃいけないからディナーの誘いを断った
- 子供が留守番できないから、自分が行きたい所に行けない
- 子供にお金がかかるから、自分の好きなものを買えない
- 子供の寝る時間に合わせなくてはいけないので、自分の時間が持てない
- 子供にはパパが必要だから、離婚したいけど出来ない
他にもたくさん出てくるとは思いますが、キリがないのでこの辺にしときます。
ざっとこう並べたものを見てあなたはどう思うでしょうか。
文字面だけ見るとあまりピンとこないかもしれませんが、多くの親が当たり前に日常的に自己犠牲のうえでの子育てをしていると思います。
wikipediaさんでは自己犠牲=美徳と考えられている節がありますが、はたして本当にそうでしょうか。
自己犠牲によるひずみ
まず大前提として伝えておきたいのですが、
決して『自己犠牲=悪』という事はありません。
誰かを思いやり、その誰かの為に自らの犠牲をいとわない。
僕はそんな人を見たら応援したくなります。
ただ、
決して『自己犠牲=正義』でもありません。
自己犠牲の裏にある真の目的は、自分が我慢してでも子供の未来がよくなる事だと思います。
例えば、子供にはパパが必要だから、離婚したいけど出来ない。
っていう人は、離婚しない事が子供のためになるから離婚出来ない。
っていう事になります。
では離婚したいと思っている人と一緒に過ごしながら毎日ストレスを感じ続けてるあなたは幸せでしょうか。
それで子供は本当に幸せでしょうか。
一つ言える事は、大切な人が毎日辛く苦しんでいるのを見て生きなきゃいけないというのはとても苦しい事です。
あなたがもし子育てにおいて、子供には絶対に苦しい姿を見せないという信念を持って子育てをしてたとしても、夫婦の会話や関係性は子供心に確実に残っていきます。
果たして本当に子供の為に自己犠牲が必要で、その自己犠牲によって子供にいい影響をあたえる結果しかおきないでしょうか?
決して自己犠牲を否定するつもりはありませんし、自己犠牲の必要がある時もあるとは思いますが、僕が伝えたいのは自分自身を大切にしてほしいという事。
あなたが子供の幸せを祈るように、子供もあなたには幸せでいて欲しいのです。
あなたにいつでも笑っていてほしいのです。
子供の為を思うのであれば、まずはあなたが幸せでいてください。
幸せは分かち合えても作り出すことは出来ない
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僕がヨガを学んでいる時に
『幸せは自分の内にある』
という事を教えていただきました。
周りの環境や起こる出来事によって得られる幸福感は、環境や出来事によって一瞬で消え去ってしまいます。
つまり、あなたが子供に対して与えてあげる幸福感は、次の瞬間外部の環境や出来事の変化によって一瞬で消え去ってしまうのです。
ただし、あなたの幸せは子供と分かち合うことが出来ます。
分かりやすく言うと、あなたが常に平和で幸せで、笑顔でいられたのなら、子供は確実にあなたの幸福感を感じとり、常に平和で幸せで笑顔でいられるでしょう。
逆に考えると分かりやすいかもしれませんね。
もし子供がいつも幸せで笑顔でいられたのなら、あなたはいつも幸せな気持ちになるのではないでしょうか。
これが幸せを分かち合うという事です。
もしあなたの子供が自分を押し殺して、あなたの幸せの為にけなげに我慢している姿を見て、あなたは心から幸せを感じる事があるでしょうか?
だからあなたは子供の為にも幸せでなくてはなりません。
自己犠牲よりも自己愛
子供の為にもあなたは幸せでなくてはならない。
逆に、子供もあなたの為に幸せでなくてはならない。
では、どちらかが我慢しなきゃいけない状況になったらどうするの?
って思うかもしれませんが、そんな時は、まずあなたが幸せになる選択をしましょう。
そのうえで、子供にとってもベストな選択を探すべきです。
誰か頼れる人に力を借りる事もいいでしょう。
あなた一人で全てをこなす事は難しいので、子供の為にも日頃から頼れる存在を探して、頼れる環境をつくっておきましょう。
親子の幸せは、どちらかの我慢によって成り立つものではありません。
お互いを想いやり、どちらもが幸せになれる道を親子共に模索していきましょう。
ただ何度も言いますが、まずはあなたが幸せであることが、子供を健全に育てる為にはとても大切です。
まとめ
- 親が幸せであれば子供も幸せ
- 子供の幸せは作り出せないが、あなたの幸せは子供と分かちあうことが出来る
- 子供の為にも自己犠牲より自己愛が大切
最後にもう一度
子供の明るい未来を想うなら、まずはあなたがあなたを幸せにしてあげましょう。
この記事があなたにとって少しでも自分を大切にする為のきっかけになったら嬉しいです。
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