足の冷えの原因と根本的な解消法。
こんにちは!
今回は足の冷えとむくみに悩まれている方が根本的に解消する方法をお伝えしていきます!
身体が熱をうみだすメカニズム
まずは身体熱をうみだすメカニズムをみていきましょう。
そもそも人間の身体の熱を主に生み出しているのは『食事』です。
食事から得るエネルギーの80%が熱をうみだすのに使われていて、残りの20%によって身体を動かしたりといったエネルギーへと使われていきます。
よくカロリーという言葉を聞きますが、カロリーとは熱量のことで、人間が活動をするのに必要なエネルギーの量を指しています。
人間には「恒常性(ホメオスタシス)」といって、心身の状態を一定に保とうとする機能があるので、当然ながら体温も基本的には一定に保たれています。
ですが、食べたものの80%を熱をうみだすのに使うという事は、それだけ熱を生み出すのには大量のエネルギーが必要となるという事です。
その為に、人の体はどの部位も全力で熱を生み出し続けるわけではなく、絶対に体温を下げられない核心部分は高い体温を保ち続け、指先などの身体の末端の体温は、寒い時を中心に下がりやすい。
という特性があります。
(身体の中心の温度を核心温度、体表や、身体の末端の温度を外殻温度といいます。)
因みに蛇足になりますが、体温は日中に高くなり、深夜の時間帯は下がるという特性もあり、時間によっても体温は変化しています。
睡眠前には熱が下がる事によって、自律神経の副交感神経のスイッチがはいって、眠気をさそい、自然に休めるという働きもある為、うまく眠れないという方は、自律神経が乱れ、体温調節がうまくいっていない可能性もあるので、眠る時間から逆算して体温を下げるというアプローチもあります。
ここら辺の自律神経の話はまた別の記事に書きます。
話はそれましたが、足の冷えは「外殻温度」が下がるという人間の特性から考えるとそれほど不自然なことではありませんが、冷えすぎるという場合には、「今の生活のままではよくないよ。という身体からのサインに他なりません。」
このサインを無視し続ける事によって、間違いなく更なる大きなサインを身体が発するようになり、最悪の場合は大きな病というサインによって、生活改善を余儀なくされてしまいます。
そうなる前に今すぐにそのサインを受け取って生活改善をしていきましょう。
足の冷えの原因
続いては足先の冷えの原因をみていきましょう。
①運動不足
足の冷えによる一番多い原因が運動不足と言われています。
なぜ運動不足によって足が冷えるかというと、そもそも体温を一定に保つ為には、血液がしっかりと循環している必要があります。
血液の循環は上から下に流れる分に関しては流れやすいのですが、逆に足先などの末端部から心臓に戻ってくる血液は重力に反するという関係もあり、流れにくいという特徴があります。
その為足先などの末端部には血液が滞りやすく、血液循環による体温維持が難しく冷えやすくなってしまいます。
そこで大切なのが「ふくらはぎの筋ポンプ作用」。
筋ポンプ作用とは、筋肉が収縮するときに血液を上へと押し上げるポンプのような作用のことを言います。
これが非常に大事で、ふくらはぎの筋肉が収縮する度に筋肉がポンプのように重力に逆らって血液を押し上げてくれます。
ふくらはぎは「第二の心臓」と表現されるのはこういった働きがあるからです。
つまり、ふくらはぎの筋ポンプ作用が正常に働かないと、末端部に血液が滞り冷えへとつながっていきます。
そこで大事なのが、「運動」
もっと言うと、筋ポンプ作用を正常に行えるようになる為の運動が重要です。
冷え症に悩んでいる方の多くが運動不足により、ふくらはぎの筋ポンプ作用が衰えています。
②血液循環の乱れ
前述の「①運動不足」の内容と被る部分もおおいのですが、もうちょっと深掘りします。
先ほど血液循環が大切という話をしましたが、血液を循環させる「血管」についても見ていきたいと思います。
このイメージは赤が動脈、青が静脈を示しています。
見てわかる通り、太もも部分には大腿動脈、大腿静脈というとても太い血管があります。
逆に膝下や、手先には細い血管しかありません。
つまり、人間の足先、手先には血液が流れにくいという造りになっています。
血液が流れにくいという事は体温維持がしづらいという事でもあるので、単純に考えて「健康的に心身が整った人間であっても手先足先はそもそも冷えやすい」という事ができます。
更に、脂肪のつきすぎや身体の歪みによって血管が圧迫されていたりすることによっても当然ながら血流が悪くなり、末端部は冷えていきます。
因みに血管から見ると、手先も足先同様に冷えやすいと言えますが、足先は冷えるけど手先はそこまで冷えを感じないという方もおられます。
なぜそうなるかと言うと、手先は足先とは違いよく動かしますし、手を心臓より高く上げるという動きも難しい動きではありません。
なので、無意識化であっても人は自然と手先の血液の循環が良くなるような「運動」をおこなっています。
それでも手先が冷えると言う方は、意識的に運動を取り入れる事が大切です。
③自律神経の乱れ
続いては自律神経の乱れ。
先ほど人間には「恒常性(ホメオスタシス)」があると述べましたが、この恒常性を維持するための役割の中心を担っている一つが自律神経。
自律神経とは、自分の意志とは関係なく自動的に働く神経のことで、内臓や、呼吸、循環や消化など、生きる為に必要な機能を調節してくれています。
自律神経は全身に巡っている為、一度乱れてしまうと身体の様々な不調がサインとして表出してきます。
そのサインの一つとして足の冷えも現れてくる場合があります。
俗に言う自律神経失調症というやつですが、その症状は足の冷えのみならず、睡眠の質の悪化、だるさ、眠気、吐き気、耳鳴り、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、下痢、疲労感、イライラ等々と実に様々です。
しかも一度自律神経失調症になってしまうと、薬や手術での根本的な完治は難しいというのも自律神経の大きな特徴です。
ではこの自律神経失調症の症状を改善していく為にはどうしたらいいか。
それにはまずは気づく事。
自律神経が乱れた原因に気づき、その原因を根本から改善し、自律神経が整っていく為の行動をとり入れた日常を送ることです。
自律神経が乱れる原因として多いのは、
・仕事、家族、人間関係のストレス
・偏った食生活
・不規則な生活習慣
等々様々です。
そして、自律神経を整える方法ですが、
・過度なストレスからは距離を置く
・適度な運動を取り入れる
・深い呼吸(瞑想)を取り入れる
・自然に触れて暮らす
・安心安全な食生活に変える
等々こちらも様々です。
大切な事なので、もう一度言いますが、
自律神経が乱れた原因に気づき、その原因から距離を置き、自律神経が整っていく為の行動をとり入れた日常を送る。
事が大切です。
話がだいぶそれてしまいましたが、もし足の冷えの原因が自律神経の乱れからきてる場合は、
「今の生活のままではよくないよ。という身体からのサインだという事を理解し、生活習慣を変えていきましょう。
サインが小さい内に気付けなければ心身はもっと大きなサインをだして教えてくれるようになるので、その前に対処しましょう。
④なんらかの病による原因
この記事では詳しくは書きませんが、なんらかの病による原因で足の冷えという症状が出ている可能性も当然あります。
なので心配な方はサインが小さい内に病院に行って診断を受けていただくことをお勧めします。
以上代表的な4つの冷えの原因を見てきましたが、1つ言いたい事は、足先が冷えるのには明確な理由があり、その明確な理由を改善しようとしなければ、症状は改善しないどころか、益々症状は悪化する可能性もあり、、終いには大病すらも引き寄せてしまうかもしれないという事。
人生で一番若いのは「今この瞬間」
今根本的解消に取り組むのか、10年間足の冷えを感じながら症状が大きくなった10年後から根本的解消に取り組むのか。
是非今から取り組んでいきましょう!
根本的な足の冷えの解消法
それではここからようやく根本的な足の冷えの解消法を紹介していきます。
前述したように足の冷えには様々な原因がありますので、根本的な解消法は原因毎に違ってきますが、ここでは、
・運動不足
・血液循環の乱れ
・自律神経の乱れ
が原因の足の冷えに同時に根本的解消できる方法を3つだけ紹介していきます。
①血液循環を阻害している要因にアプローチ
②ふくらはぎの筋肉ポンプを活性化させる運動
③副交感神経を優位にする呼吸法
①血液循環を阻害している要因にアプローチ
このイメージは大腿動脈と大腿静脈を表したイメージと、その周りの筋肉を青く表示させたイメージです。
まずは血液循環を阻害している要因にアプローチしていきます。
特に、骨盤周りの太い血管の大腿動脈と大体静脈の流れを阻害している骨盤周りの筋肉を緩めていきます。
方法は右の写真の青く表示している筋肉に指を押しつけて少し強めにマッサージをしていきます。
最初はぎゅーっと押し込むようなイメージで、30秒ほどたったら今度はぎゅーっと押し込みながら、ぐりぐりと筋肉を緩めていきます。
ポイントはぎゅーっと指を押し込んでいくときに、ふーっと呼吸を吐きながら押し込んでいくという事。
人間は息を吸うと筋肉が硬くなり、息を吐くと筋肉が柔らかくなるという特性があるので、その特性を利用しながら、息を吐きながら負荷を強めていきます。
②ふくらはぎの筋ポンプ作用を活性化して正常にしていく
こちらの体操は動画で解説していきます!
4分ほどの短い動画なので、是非見てみてください。
③深い呼吸を行なっていく
最後は副交感神経を優位にする呼吸法です。
あらかじめ言っておきますが、副交感神経を優位にするイコール自律神経を整えるということではありません。
副交感神経を優位にするということは、リラックスモードのスイッチを入れるという意味でもあります。
なので、日常的に副交感神経優位の方(常にぼーっとしてしまう、やる気が出ない、鬱傾向にある)人はこの呼吸法はしないでください。
普段常に頑張るモードで夜ゆっくり休めない人や、眠りの質が悪い方、過去の後悔、未来の不安等に強いストレスを抱えている人等にはおすすめの呼吸法です。
やり方
腹式呼吸を行います。
鼻から吸って、吸いながらお腹が膨らんできて、吐くときは鼻、または口からゆっくりと吐いていきます。
意識できる方は、
吸う息1:吐く息2
を意識して、息を吸い終わった時、4秒から6秒息を止めてみましょう。
例えば、
鼻から3秒かけて吸ったら、4秒程呼吸を止めます。
そして、6秒かけてゆっくり鼻、または口から息を吐いていきます。
肺活量に自信がある人は吸う息を5秒、6秒息を止めて10秒かけて吐く。
と少しずつ時間を伸ばしていきましょう。
本来であれば、ヨガの体操を行い、呼吸をしやすい状態にしてから行うのが理想ですが、まずはできるところから続けてみましょう!
本気で冷え症に悩んでいる方へ
以上の取り組みを継続して取り組んでいただければ、足の冷えは徐々に解消されていきますし、その身体の変化によって心も軽くなっていきます。
ただ、一人で毎日同じルーティンを繰り返すというのは簡単なことではありません。
体操にしても、一人ひとりの身体の状態によって、より効率的な体操は変わったりもします。
本気で足の冷えを改善したいとお考えの方には、足の冷えの根本的解消に特化したヨガのプログラムを提供しています。
◆ヨガインストラクター
全米ヨガアライアンスRYT500
Laugh(ラフ)
クラスの詳細は下記LINEからお問合せください。
まとめ
・冷え症には必ず原因があり、まずはその原因を知り、その原因を取り除く行動をすれば冷え症とはさよならできる。
・運動不足、血流の乱れ、自律神経の乱れはヨガでまとめて改善していける。
・継続こそが人生を変える。一人で継続できないのであれば、プロに頼むのも一つの手。